戦うことは守ること

忍者の術は時間稼ぎや逃げるためのもの!?

 

日本人は散り際に美点を見出すことが多い国民性ですが、忍者の使命は「①生きて②情報を持ち③帰る」ことでした。そのためには戦って白黒つけることより逃げることの方が優先順位が上で、重要でした。

煙に紛れてドロンと逃げたり火薬を使って相手を驚かせ、その隙に逃げたり隠れたりしていました。「逃げも隠れもせん!」と時代劇などで好んで使われる表現に反して、忍者がそこまでして逃げるのはなぜか?

それは、持ち帰った情報のおかげで避けられる戦があったり、効率的に戦うことで犠牲を減らせる(助かる命がある)ことを知っていたからです。

かの時代に恥や外聞を脇に置いて、ここまで現実的に任務を果たすことに徹する割り切った行動ができる忍者とは、なんと興味深い精神構造を持った異質の存在なんだろう!と私はワクワクします。

目先の感情や自分の名誉のために無駄に戦うことをせず、ぐっとこらえてその場から離れる心の剛(つよ)さは現代でも時には必要なのかもしれません。