忍者の忍び六具と現代版六具
忍び六具は、忍者が任務にあたる際に携行した必要最低限の道具。そうは言っても毎回同じものではなく、任務や状況に合わせて必要なものを選んでいたようです。
これらが刀や手裏剣などの武器ではなく普段使いの道具、というところが 「忍者は戦いを仕掛ける存在ではない」ことを表していますね。更に、いざとなったら道具に頼らず 石や砂、木の枝など身近にあるものをその場で活用できる臨機応変な判断力も大事です。それでは一つずつ見ていきましょう。
【編み笠、印ろう、打ち竹、矢立て、鉤縄(かぎなわ)、三尺手ぬぐい】
■1■ 編み笠:顔をかくす、日よけ、雨よけ、頭の保護(ヘルメット代わり)、急に襲われた際の盾(防具)、情報を書いた紙をこよりにして笠に編み込んだり、など
■2■ 印ろう:薬箱(解毒剤、胃腸薬、傷薬、毒などが入っていた)
■3■ 打ち竹:火種、携帯用カイロの元祖
■4■ 矢立てまたは石筆:携帯用筆箱(中には墨を浸み込ませた動物の毛、筆、針等が入っていた)
■5■ 鉤縄(かぎなわ):元は井戸に落ちたものを拾うための道具。かぎの部分をひっかけて高いところにのぼり侵入、武器代わり、縄の活用など
■6■ 三尺手ぬぐい:タオル、包帯、ねじって高いところに引っ掛け上るための縄代わり、相手を縛る縄代わり、濡らしたり石を包んで相手をはたく武器代わり、頭の保護、顔を隠す、蘇芳(すおう)という植物で染められたものは殺菌作用があるので濾して水を飲むフィルターとして、腰帯、ハチマキ、たすきなど
これらを現代に置き換えようとしましたが、あまりに生活様式が違いすぎて無理があると感じました(特に打ち竹と鉤縄)。それでも、緊急時の携行品という設定だと、大人女子としてはこんな感じでしょうか…
■リバーシブルでフード付きの上着
■陀羅尼助(だらにすけ・胃腸薬)やガマの油代わりの馬油(皮膚の保護、傷薬)
■メーク道具(変装に必要)
■スマホ(バッテリーとセット)
■折りたたみ傘(晴雨兼用。顔隠しや武器にもなる)
■風呂敷(バッグ、防寒具、スカーフやベルト、着替えや仮眠の際の仕切り布(目隠し)、敷物、紐代わりにも)
➡番外編として身分証明書も有力候補です。現代のこのご時世、自由に動き回るためには実は必携かもしれません。そして携帯食&精神安定剤としてのチョコや気持ちを落ち着かせるアロマも欲しい…あぁ、6つじゃ足りない!
この機会に、皆さんも様々なシーンを想定して「マイギア」を楽しく考えてみませんか。