忍びの三病

行動(スモールステップ)への最適化

あなたはやりたいこと、やるべきことをすぐに行動に移すタイプですか?

 

あなたが今、率先してやりたいこと、やらなければならないことは何でしょうか。

仕事のプロジェクト?断捨離?筋トレ?しばらく会ってない友人に会いに行く?

その中には既に着手しているもの、もしくは準備中や未着手のものもあるでしょう。

 

何を隠そう、私もこのNINJA FORESTで少し前に「重い腰を上げて行動するための法則」という記事を書きましたが、腰が重くて、直近の記事から今まで4ヶ月も空きました。。なぜそれだけ間が空いたのか?

時間が足りない、知識(アイディア)不足、条件が整わない…などなどの理由や口実があります。そういう私は「ある病気にかかっている」のです。

何の病気かというと「ちゃんとしなければならないと思うが故に、なかなか手が付けられない病」です。

常に緊張を伴うミッションに従事していた忍者は以下を、行動を阻害する「忍びの三病」としていました。(万川集海より)

  1. 恐れ
  2. 侮り
  3. 考えすぎ

この似て非なる項目に解説を加えると、以下のようになると思います。

  1. 「恐れ」は対象をよく知らない、もしくは実態がわからないために過度に不安になり恐れること
  2. 「侮り」は対象について軽く見繕って油断している状態
  3. 「考えすぎ」は対応策を考えすぎ、準備しすぎたりして決断ができない状態

行動できない言い訳の先を見越されたようで、痛いところを突いてくる三か条だと思いませんか!?

 

それを踏まえて、忍者はこのように三病を回避していたのではないでしょうか。

  1. 恐れ:対象について客観的、主観的に調べ上げて全体像を知り、戦略を立てる
  2. 侮り:対象とその周辺をよく観察し、不用意で無防備に行動開始することを避ける
  3. 考えすぎ:ある程度の対策を立てたら、自分を信じ、自分の力量(仲間も含めて)で最善を尽くす!

 

となりますが、現代に照らし合わせてみると、調べる手間が圧倒的に簡単になったぐらいでやれることは普遍的ですね。

 

数年前にコロナが世界中に拡散した時、自分を含め多くの忍者がこの三病のメッセージを発信したので事例として当てはめてみます。

世界で誰も体験したことのないコロナウイルスがほぼ同時に世界中で発生しました。それは当時未知のウィルスだったので、原因、媒体、予防策、治療法など何もわからずパニックと言っていい状態でした。そんな時一般市民の私達にできることは本当に限られましたが、

  1. (恐れず)入手できる情報を冷静に見て判断し、自分にできる手洗いうがいやマスク着用等最低限のことを粛々と行い、
  2. (侮らず)罹患したらどうなるか注意深く観察して把握し、
  3. (考えすぎず)過度に行動を制限せず上記の1. 2.を踏まえて自己免疫力を高める、

というこの三つを行うことで最低限には乗り切れたと言えるのではないでしょうか。

これらの事例から考えられる現代の三病の処方箋を考えてみました。

  1. 情報を常にアップデートし、自他の力量について知る
  2. 迂闊に足元をすくわれないように注意深く観察する
  3. とにかく簡単にできることからやり始める

といういたってシンプルなものになると思うのですがいかがでしょうか。

 

でも。。

このシンプルで「わかっている」ことを続けることが難しいんだ、ということは自覚しているんですけどね… (笑